ストーカーの種類

ストーカーの種類は様々なタイプに分けられ、そのタイプによって行為自体も変わってきます。

拒絶型ストーカー
元恋人や元夫婦から拒絶されたことで、ストーカー行為を行うタイプです。拒絶型は最初によりを戻そうとしますが、最終的には自分をふった相手に対し復讐をするようになります。心理的な背景には相手への執着心や、自尊心を傷つけられた被害者意識、関係喪失をつなぎとめるための悪あがきなどの要素が複雑に絡んでいまして、傷害・殺人事件に発展してしまう危険性が一番高いタイプといえます。
憎悪型ストーカー
あまり親しくない人物や、ほとんど知らない人物に対して、相手に恐怖や混乱を与えることを目的としストーカー行為を行うタイプが憎悪型ストーカーです。ストーカー行為を行うきっかけとなる出来事を通して、自分は被害者なのでストーカー行為を行うのは当然と行為自体を正当化し、日常のストレスをストーカー相手にぶつけるタイプが憎悪型ストーカーです。
親密希求型ストーカー
親密希求型ストーカーは、相手と相思相愛になることが目的で、一方的に自分の好意を押し付けてくるタイプです。ストーカー行為の対象者を過度に理想の相手と思い、自身の孤独感を救ってくれるのは、対象の相手しかいないという考えに取りつかれ、ストーカー対象者に保護者的な愛情を求めているパターンが多くみられます。ストーカー行為を孤独感から逃避する手段として行為を行っている傾向が強くみられます。
無資格型ストーカー
人格障害等の精神的な疾患が原因で、対象の相手の立場を理解することが出来ず、自身の欲求を相手に押し付けるために、ストーカー行為を行うタイプが無資格型のストーカーです。ストーカー行為を行うことに対し罪悪感がなく、対象の相手が自身の欲求に答えることが当然であると考えている、身勝手なタイプのストーカーです。
精神病型ストーカー
精神病によって抱く恋愛妄想や関係妄想によってストーカー行為を行います。現実には自信と無関係である、有名人に付きまとうようなタイプが多くみられます。警視庁の統計によれば、ストーカーが占める割合は0.5%となります。
パラノイド型ストーカー
妄想によってストーカー行為を行いますが、妄想の部分以外は正常の考えで、話しの内容は論理的で、行動は緻密なことが多いです。現実の恋愛関係の挫折による付きまとい行為もありますが、現実には自信と無関係の相手に付きまとうタイプが多くみられます。
ボーダーライン型(境界性人格障害)ストーカー
性格は外交的・社交的であり、孤独を避けるための気遣いじみた努力が特徴です。病気ではなく人格の形成が未熟であり、自己中心的で相手の立場に立って物を考える事が出来ないタイプです。このタイプの人間は精神医学の専門家以外の人が想像するよりも、世の中に多くいるとされています。人間関係は濃く、相手を支配しようとするところが特徴といえます。
ナルシスト型(自己愛性人格障害)ストーカー
自信や自負心が強く、拒絶された相手にストーカー行為をすることが多くみられ、行動的な分類からは、挫折愛タイプのストーカーに属するものが多いです。被害妄想を持つのではなく、自身の感情や欲望を相手の感情とは無関係に、一方的に押し付けるタイプでして、性欲を満たすための道具として相手を支配することが多いです。凶悪で冷血な犯罪者・典型的な犯罪者というイメージが特徴でして、人間関係は強引で、相手に取りつく能力を持っていることが特徴になります。